2026-01-01から1年間の記事一覧

「外見のパス度」と「性転換手術の証明」があれば女性スペースに入れていいのか?

今回は、「外見パス」や「下の手術がしてあればいい」「テストステロン値が低ければいい」という「トランス女性」擁護派の意見に対し、それがなぜ社会の安全を崩壊させるのかという論点を、欧米で実際に起こっている事件や、性別による区別がいかに重要かを…

ジェンダー思想の言葉の歪みがもたらす認知の麻痺――「トランス女性」「ネオ膣」などから見える、言葉の支配

Source ジェンダー思想を語るときに避けて通れない問題がある。イデオロギーに歪められた言葉や表現の使用だ。「女性の権利は守りたい」としつつも、議論では “ネオ膣” や “女性と同じ被害者になりうる” といった、まさにジェンダーイデオロギーの語彙や表現…

トランプ訪中の裏にある『Peace through Strength 力による平和』と、中国側の「トゥキディデスの罠」

CNN 先日のトランプ大統領の中国訪問。 米国の左翼メディアや、こちらオーストラリアのSBSなどは 「中東情勢で弱体化したトランプが中国に融和(Appeasement)姿勢を見せた」 「台湾問題で妥協するのでは」 と報じました。 日本でもよく似た報道だったと聞き…

「私の知り合いはいい人だから」という同情心が、社会の防犯システムを破壊する理由

(画像元) 前回の記事で、英国オックスフォード大学の研究者が発表した「トランス女性の犯罪パターンは、女性ではなく男性の統計と一致する」という否定のしどころがないデータを紹介した。データに基づいた議論の必要性を感じてくださる方が増えている手応…

「トランス女性」--- データが語る犯罪パターン

(画像元) 今日5月15日、オーストラリア連邦裁判所で “Tickle vs Giggle” の判決が言い渡された。結果は、アプリ運営側のSal Grover氏が敗訴する形となった。しかし、この結果は決して妥当な議論の末に導き出されたものではない。すでに2013年に、ジュリア…

Part 2:イスラエル+イラン人側の統合分析 — 現地の空気感と優先順位のズレ

アメリカの戦略は、Part 1で見たように「核停止」と「海峡の安定」を中心に据えた地政学的な最適化である。 しかし、イスラエルとイラン市民にとって、この戦争は生存に直結する、より切迫した問題だ。 両者にはアメリカとは異なる最終目的がある。 www.yout…

VDHの分析 — アメリカ側の戦略と「時間軸」の変化:Part 1

www.youtube.com 2026年5月13日現在、イラン情勢は表面上「停滞」しているように見える。ホルムズ海峡ではイラン革命防衛隊(IRGC)の高速艇による挑発が続き、イラン側が提示された停戦条件を拒絶したとの報も流れているが、4月上旬のような大規模な戦火は…

「例外」は「性の二元性」を否定することにはならない: 生物学的現実(Biological Reality)とイデオロギーの混同

(画像元) 「性は二元ではない」という主張 先日、SNSでこのような投稿を見かけました。 投稿者は、「遺伝子は男性と女性で二分できるという思い込みが蔓延しているようですね。女性として生まれ育ち出産までした人が女じゃないとされたこともありました」…

イラン戦争60日:「停戦交渉」の決裂――イランは“最後の一線”に追い込まれた――IRGC が米国に“懇願”

中東で続く「イラン戦争」は、開始から60日を迎え、戦況は新たな局面に入っている。 外側からは膠着しているように見える一方で、内部では政権の統治能力が急速に失われつつあるとの指摘が相次いでいる。 今回は、軍事史家ヴィクター・デイヴィス・ハンソン…

「移民政策」は日本を救うのか?西欧の混乱から私たちが学ぶべきこと

最近、X(旧Twitter)で衝撃的なビジュアルを見かけた。 2008年以降、欧州へ流入した1,200万人もの違法移民をドットで表したアニメーションだ。 It’s one thing to see a graph saying, “12 million illegal migrants entered Europe since 2008.”It’s anoth…

トランプ外交と現代の"兵糧攻め"

イラン戦争の勃発から57日が経った。イランの神権政権内部では、指導部の分裂や権力闘争が噂され、統治機構そのものが揺らいでいるとの見方も出始めた。ホルムズ海峡を「封鎖する」と繰り返し脅しに使ってきたイランだが、現在はその戦法が逆手に取られ、ど…

ホルムズ海峡封鎖の逆転カード

2026年初頭、ホルムズ海峡をめぐる緊張が一気に高まり、 アメリカはイランに対して事実上の封鎖措置を発動した。 (*編集:4月17日までに解除されている →20日:解除されてないらしい。IRGC内に分裂があり誰が何を米国側と交渉しているかという情報に混乱…

BBC ー捏造と偏見ー「編集」「翻訳」「物語化」

崩れ落ちる信頼 ― BBC報道をめぐる疑問 ー「編集」「翻訳」「物語化」 *BBCが2000人も解雇するとのニュースを受け、別ブログへ3月10日に掲載した過去記事をここにも掲載したいと思います。 www.msn.com ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ 先日、「日…

歴史家V.D.ハンソン「イラン戦争終結の3つのシナリオ」

www.youtube.com イラン情勢について日本の報道は、アメリカ側の分析や軍事的な視点がほとんど紹介されないまま、「トランプは追い詰められている」「戦争は泥沼化する」という憶測だけが繰り返されているようです。実際、日本にいる生徒さんからも同じ印象…

イランによる米F-15E撃墜:なぜ「想像以上に最悪」なのか?

www.youtube.com 2026年4月、米軍のイラン攻撃「オペレーション・エピック・フューリー」が開始されてから35日目が過ぎました。 そして、これまで圧倒的な空の支配を続けてきた米軍機が、ついにイラン領内で撃ち落とされる事態が発生。 一見すると「1機の損…

歴史家VDH分析:イラン情勢とメディアの狂乱

www.youtube.com 昨日に引き続き、歴史家Victor Davis Hanson (VDH) のイラン情勢とトランプ政権などの冷静な分析の動画です。大手メディアの偏向報道や、情報戦争の中、この歴史や地政学の重鎮である名誉教授の動画は、すごく勉強になるし、無料というのも…

「トランプはなぜイランを徹底的に叩かないのか?」歴史家V.D.ハンソンが解き明かす、メディアが報じない冷徹な舞台裏

www.youtube.com 動画要約:トランプを縛る「5つの政治的制約」 保守派の知性、ビクター・デイビス・ハンソン氏は、トランプ大統領が軍事的にイランを壊滅させる力がありながら、あえて抑制的な戦略をとっている理由を以下のように分析しています(要約はGem…

子どもの成長は、気づかない「最後」の連続

私の薔薇は育ちが悪いと思っていたら、ポッサムに食べられていた 息子が4月で17歳になります。 幼稚園に上がる頃、今住んでいる郊外に引っ越してきて、オーストラリアは車社会である現実を突きつけられました。 幼稚園の遠足は、何キロも離れた動物園で現地…

1語なのに二つの相反する意味を持つ英単語10選

同じ語なのに文脈によって意味が正反対になる contronym (コントロニム)、または Janus word (ヤヌスの語)と呼ばれるものを今回は紹介します。 英語学習者や翻訳者にとっては地雷にもなり得る語彙ですが、こうした揺れもまた、生きた言語というものの魅…

「批判してはいけない」思想を守る「正義の戦士」と「便利な馬鹿者」

「社会正義の戦士」画像元 哲学者ピーター・ボゴシアン(Peter Boghossian)*1の YouTube チャンネルをよく見るのだが、最近、撮影中にボゴシアンとゲストの発言に対して、若いカメラマン二人が怒りを抑えきれずスタジオを飛び出してしまうという出来事があ…

女性の権利 VS. ジェンダー自認~ポストモダン思想とジェンダー~

近年、オーストラリアでは、アメリカやイギリスのように、性自認(gender identity)と生物学的性別(biological sex)をめぐって法廷で争われるケースや、政策・教育現場での対立が増えています。その象徴的な事例のひとつが、現在進行中の「Tickle vs Gigg…

メルボルンの郊外から

近所のカフェ はじめまして オーストラリア生活、28年目です。通勤・通学のラッシュアワー以外は静かな住宅街に住んでいます。オンラインで日本人の方に英語を教えています。noteブログもあるのですが、「スキ」の送り合いや、営業目的アカウントの多さに少…

note の “スキ交換” に違和感を覚えたことはありませんか

日本ではお歳暮など、お世話になっている/なった方にお礼の意味の「お返し」をする儀礼が根付いています。 SNS上でも、スキをもらったから返す、フォローされたからフォロバする、という行動をする人が日本人ユーザーには多いと思います。noteでは特にその…

世界では大手メディアの時代は終わりつつあるのに対し、「日本人の70%は大手メディアを信頼」

いつからでしょうか。日本に帰国してNHKを見るたびに、NHKはどこか時代から取り残されているように感じていました。それどころか、ここ数年は、BBCと同じレベルで反ユダヤ的な偏見や人権感覚の欠如を感じる報道も目立ち、不快で夕方のニュースを最後まで見て…

イランとイスラエル ~古代ペルシャから現代のイスラム政権まで~

今イランで何が起こっているの? イラン市民は何に対して蜂起しているの? 宗教の問題なの? 政治問題なの? 領土の問題なの? どうしてイランの市民の中にはイスラエルやアメリカに助けを求める人がいるの? イスラエルーガザ戦争や、現在イランで起こって…

ペルシャの獅子、甦る

世界で起きている出来事の中には、日本ではほとんど語られないまま、あるいは歪められた形で伝えられているものがある。 イラン、イスラエル、ガザ――これらの名前はニュースで耳にしても、その背後にある構造や思想、そして今まさに命を懸けて戦っている人々…